【世界一周の準備】出発前に必要な事務手続きまとめ


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こんにちは!やまさん(@yama3_local)です。

今回は世界一周をするために必要な手続きについて紹介します。



今回の記事で紹介すること

  • 海外転出届について

  • 国民年金の加入について

  • 住民税関連の手続き
  • 確定申告のために必要な手続き



私自身海外生活をする前にどんな手続きすればよいかわからず、
数十万円損する形になってしまいました

今回は私のような人を増やさないためにも、実際に現在世界一周中の方から教えていただいた正しい世界一周前の準備方法に関してお伝えします。

この記事の執筆者
かずま

リクルートにて採用支援の営業担当として4年半勤務。 2022年9月より会社を辞め、夫婦でかねてからの夢だった世界一周の旅へ
夫婦共に自然やアドベンチャーが大好き!現地の人や暮らしに触れるような旅を実践しています。
“Mild Adventure”というテーマで、素人でもできる冒険旅をInstagramおよびYouTubeにて発信中。
特技はどこでも寝られることと、限られた材料で料理をすること。現在地はキューバ。


記事の後半では世界一周中の方々の手続に関する感想などもお伝えします。


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世界一周に向けての公的な事務手続きは本当に大事


まずは世界一周に出ると決めた時点で「すごい」と言わざるを得ません。
色々な理由や背景があるかと思いますが、ワクワクしている方が大半かと思います。


…しかし、世界一周に出た後に多くの方はこう思います。

日本にいる間に●●をちゃんとやっておけばよかった…



"世界一周の準備" というと、「ルートをどうしよう」「持ち物は何がいい?」など楽しい計画に目が行きがちですが、実は書類的な事務手続きも同じくらい大事です。



世界一周の準備15選

まずは楽しいこと、事務手続き含めて大きく分けて15個の世界一周前の準備を紹介します。
出発前の方は何をしなくてはいけないかまずは全体像を掴んでください。


▼気になる項目をクリックすると該当記事リンクに飛びます

世界一周の準備15選

  1. 世界一周に必要な持ち物を準備する
  2. 世界一周の大まかなルートを決める
  3. 海外旅行保険に加入するかどうか決める
  4. クレジットカードを作成する
  5. 予防接種をする
  6. いらないもの売るか人にあげる
  7. 証明書の申請をする(ビザ、国際運転免許証)
  8. 公的手続き(住民票・税金や保険回り)
  9. お金を貯金する or 海外ノマドのスキルをつける
  10. 日本の電話番号を保持する
  11. 歯医者に行く
  12. クラウドを作成して大切な情報を保存しておく
  13. VPNの契約をする
  14. SNSを始める(Twitterなど)
  15. 関係者に世界一周に出ることを伝えておく


今回の記事では主に8.公的手続き(住民票・税金や保険回り)について細かく解説していきます。





手続きを行わないと大変なことに…

面倒に感じる事前準備ですが、しっかり行わないと大変なことになることがあります。
適当に行うと、最悪緊急帰国しなくてはいけなくなることも…

必要のない納税や支払いをせずに済んだり、逆に延滞金を支払う羽目になってしまわないように、とても大事な手続きとなります。


実際の手続き自体はやってみるとどれもそこまで時間はかからないので、出発してから慌てないように事前にしっかり準備をしておきましょう!



世界一周の事務準備①:役所で海外転出届を提出


住民基本台帳法によると、基本的に1年以上海外にいる場合は海外転出届を出す必要があります(1年未満の場合は、転出届を出すか出さないか選択することができます)。
ここで気をつけなくてはいけないのは役所に聞いたら「住民票は残しておいてね」と言われる確率が高いですが、本当は自分で自由に決められる、ということです。

役所だって立派な仕事です。税収が欲しいに決まってます。
よく勘違いしてる方がいますが、国籍と住民票は全く別物なので住民票を抜いたからといって日本国籍が無くなったりパスポートが使えなくなるわけではありません。


今回私たちは1年以上の旅に出る予定なので、住民票の登録がある区役所にて転出届を出してきました。


海外転出届のメリット

海外転出届を出すことによって、以下2つのメリットがあります。

海外転出届のメリット

  1. 1月1日時点で海外にいる場合、その年の住民税を支払わなくて良い
  2. 国民健康保険の支払い義務が無くなる


まず、「1月1日時点で海外にいる場合、その年の住民税を支払わなくて良い」ですが住民票を抜くタイミングが重要という話です。
12月に住民票を抜いて海外に出るという方と、1月に住民票を抜いて海外に出る方で対応が変わります。


私たちは2022年9月に住民票を抜いたため、2023年6月〜2024年5月分の住民税が免除になりました。

そしてメリットの2つ目、国民健康保険の支払い義務が無くなるという点に関して。

住民票を抜くと、国民健康保険の資格が抹消されます。
そのため提出した時点から健康保険料の支払いをせずに済みます

私たちの場合は退職前に海外転出届を出したため、退職日までは会社の保険、退職日以降は既に海外にいるため国民健康保険に切り替わることなく資格喪失となりました。



海外転出届の提出の仕方・注意点

住民票のある市・区役所にて手続きを行います。
届出期間は引っ越し予定日の概ね14日前から(大田区の場合)。
届出には下記の書類が必要になります。

海外転出届に必要な書類

  • 本人確認書類(マイナンバーカード、免許証、保険証、在留カードなど)
  • マイナンバーカード

  • 委任状(本人または同一世帯員以外の方が届出する場合のみ)


基本的に上記の書類で手続きできると思いますが、事前にお住まいの市区町村に確認をしてください。

役所で記入する「住民異動届」の新住所は国名のみで問題ないとのことだったので、1カ国目の「タイ」と記入しました。
またマイナンバーカードを所有している場合、出国日にマイナンバーカードが失効となる旨を伝えられました(私はカードに何も押されませんでしたが、妻はカードの裏面に「××年×月×日 海外転出」とスタンプを押されていました)。
マイナンバーカードを利用した何かしらの手続きが必要な場合は、転出届を出す前に済ませた方が良さそうです。

ちなみに、日本に戻って来た時は、同じ番号が再度付与されます。

帰国後に住民票を戻す際にはパスポートの入国・日付のスタンプが必要となるため、自動化ゲートではなく人による入国管理ゲートを通った方が良いとアドバイスをもらいました。





世界一周の事務準備②:国民年金に加入するかしないかを決める


海外転出届を出すと、国民年金への強制加入義務が無くなるため、入るかどうかは自分で選べるようになります。
何も手続きをしないと自動的に脱退となるので、任意加入を希望する場合は別で手続きが必要です。



国民年金への加入を選んだ理由

国民年金は加入していない期間中も年金を受け取るための資格期間としてカウントされますが、保険料を納めていないので将来受け取れる金額は減ることになります。
任意加入すれば将来受け取れる年金の金額を減らさずに済みます
しかし私たちが加入を選んだ最大の理由は、任意加入していないと海外在住中に事故や病気などが原因で障がいが残った場合、障害基礎年金を請求することができなくなってしまうためです。

考えたくはありませんが、世界一周中は日本にいる時よりも事故や病気になるリスクが高いと判断し、加入することを決めました。

年金はもらえない!と踏んでる方はこのタイミングで抜けます。
その代わり保険や貯金に関しては全て自己責任で別途加入する方が良いと思います。


国民年金への加入の仕方

海外転出届を出した時点ではまだ会社員で厚生年金に加入していたため、退職月の翌月に代理人(母親)に手続きを行ってもらいました。
ネットの情報では不明確だっため、実際に区役所に電話をして確認したところ、下記の書類を揃えて役所にて手続きを行えば加入できるとのことでした。


国民年金加入に必要な書類

  • 代理人の身元証明書(マイナンバーカード、免許証など)
  • 離職票
  • 支払いのためのクレジットカード情報


支払いのためのクレジットカード情報ですが、現物は無くても問題なし
クレジットカード支払いを希望しない場合は納付書が毎月届くため、コンビニなどで支払う必要があります。

日本で親族などに代行してもらう形になりますので、クレジットカード払いにしておくのが良さそうですが、海外での紛失リスクなど考慮した上で検討ください。


TIPS!

世界一周ではクレジットカード複数使いが必須です。
私も1個カードが使えなくなったときに予備カードが2枚あったので助かりました…
無料で海外旅行保険もついてくるので複数枚持っていくに越したことはありません


▶︎海外旅行や海外移住で必要なクレジットカード4選!海外旅行保険やキャッシングの裏技まとめ



世界一周の事務準備③:住民税関連の手続き 納税管理人の選任と振替口座登録


1月1日時点で海外にいる場合、その年の住民税を支払わなくて良いと先に記載しましたが、前年度分の住民税は旅立ってから翌年5月までは支払い義務が発生します。
私たちの場合は2022年9月に出国したため、2023年5月分までは住民税を支払う必要がありました。



納税の方法

納税の方法としては、
・勤務先にお願いする(会社が住民税の支払い残額を一括で給与などから天引きしてくれる場合)
・口座振替、納税管理人を選任して代わりに納税してもらう

などがあります。


私の場合は会社で対応してもらえなかったことと、有給休暇中に出国したため住民税の残額が定まっていなかったことから、納税通知書を受け取れるように納税管理人(母親)を選任し、区役所で振替用の口座を登録して、残額が確定し次第自動で引き落とせるように手続きを行いました。


納税管理人の選任の仕方・口座振替の段取り

納税管理人の選任には申請書や本人のマイナンバー確認書類、身元確認書類、納税管理人の身元確認書類などが必要になります。

口座振替については、事前に口座登録までは済ませておきましたが、別途離職票が必要なため、退職月の翌月に離職票を役所まで母親(納税管理人)に持っていってもらいました。振替口座の登録はキャッシュカードのみでできる場合と銀行印が必要な場合もあるようなので、事前に電話などで確認することをお勧めします



オススメの記事

海外でも日本の電話番号を保持しているとかなり便利です。
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今回のようなケース以外にも、2つ電話番号を持ってると以下のメリットが。
・もともと登録していたサービスのSMS認証が届く
・保険会社とのやりとりがスムーズ
・海外番号を使えば海外のアプリに登録できる
・TikTokを日本にも、海外にも狙ったところに配信できる
などメリットがたくさんあります。

▶︎【海外移住・海外赴任】日本の携帯番号を格安で維持!楽天モバイルが最強 の記事はコチラ
▶︎ TikTokが海外で見れない!海外から日本向けに投稿・閲覧する方法 の記事はコチラ



世界一周の事務準備④:確定申告に必要な手続き 所得税の納税管理人の届出


世界一周中は、日本での稼ぎがない限りは所得税は徴収されませんが、世界一周前に稼いだ分の所得税の確定申告をする必要があります。
1年間の所得税の確定申告は、翌年の2〜3月の期間内に行います。
つまり、2〜3月に世界一周していて自分では確定申告ができない!という方は、納税管理人を選任する必要があります

※住民票を抜かずに、個人事業主として日本で開業をしている方はマイナンバーカードの現物を持っている場合に限り「e-tax」と呼ばれる電子申請システムを使用できます。



納税管理人が必要な理由

海外から確定申告できる人は、税法上の居住者(住民票が国内にある人)のみとなります。
したがって海外からオンラインでの確定申告ができるのも、海外転出届を出さなかった人に限られます
転出届を出している場合、「税務署」で納税管理人の届出書を提出して(住民税の納税管理人とはまた別となります)、代理人に確定申告書の提出や税金の納付等の手続きをしてもらう必要があるのです。




所得税の納税管理人設定の仕方

納税地を所轄する税務署に「所得税・消費税の納税管理人の届出書」と本人確認書類を提出するだけで管理人を設定することができます。


一方で、所得税については5年間は遡って申告できるため、5年以上世界一周するという場合でない限りは帰国後にも申告することが可能です。ただしその場合は延滞金が発生する可能性もあるため、私たちは納税管理人を設定することにしました。



世界一周中の人の手続に関する声

実際に世界一周してる方々はこのような手続きをどうしてるのでしょうか?

アンケートを取ってみたのでご覧ください。




住民票は抜いている人が多いようです。
抜いた後も戻せるということで、世界一周中に納税義務が発生するのが痛い!と思う人が多いようですね。

そのほかの感想や口コミについても集めてみました。







世界一周に向けての準備をしっかりして心置きなく旅を楽しもう


世界一周に向けての大事な事務手続きについて、ポイントをまとめます。

世界一周に向けての事務手続きのポイント

  • 海外転出届を出すことで、住民税と国民健康保険の支払い義務がなくなる
  • 任意の国民年金に加入するかしないかで、将来受け取れる額と生涯年金に影響有
  • 住民税をしっかり納められるように、納税および手続き方法を確認しよう
  • 海外転出届を出した場合、海外から自分で確定申告することはできない



面倒な事前準備を怠らないことで、出発後は心置きなく旅を楽しんでいきましょう!







この記事の編集者
やまさん 

観光系の大手企業に4年間勤め、ワーケーションなどの自由な働き方を提案する事業を行う。
夫婦2人で仕事を辞めて海外移住
趣味のバックパッカーで30カ国以上渡航した経験から、住む場所にとらわれずに海外ノマドワークをしながら働ける移住先を探す。
2022年9月ジョージア在住。
趣味はキャンプで、自然の中で過ごすこと。

仕事を辞めて夫婦で海外試住をした理由についての記事はこちらから!


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